観賞注意!あなたの心にキズを残す?驚愕の展開に心が震える映画!
▼『真実の行方』
ウィリアム・ディールの原作を、グレゴリー・ホブリット監督、リチャード・ギア主演により映画化した1996年の作品。若き日のエドワード・ノートンの長編映画デビュー作ではあるが、彼の存在感は既に強烈。シカゴの教会の大司教が殺され、その容疑者となった侍者の青年の弁護を、マスコミに注目されるために無償で引き受けた野心家の弁護士が事件の核心に迫った時、恐るべき真実が明らかになる...。
最後の最後に弁護士が知る事になる驚愕の真実。彼がこれまでやって来た事を覆すようなこの事実は、彼をどん底に突き落とす!デビュー作とは思えないエドワード・ノートンの演技にも驚愕!
アラン・パーカー監督、ニコラス・ケイジとアラン・パーカーの共同製作、ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット主演による2003年の作品。元大学教授で、死刑制度反対運動家だったデヴィッド・ゲイル。生徒の逆恨みによりレイプ犯の汚名を着せられ、家庭は破綻。アルコール中毒に陥り、更には同僚の女性を殺害した罪で死刑を宣告される。彼にインタビューすることになった女性記者は、彼が冤罪で裁かれることを知り、独自の調査に乗り出すのだが..。
全てが終わった後、女性記者が知る事になる驚愕の真実には、社会的なメッセージ性も孕んだ痛烈なものだった!それは、彼が自ら仕組んだものだったのだ!
▼『ワイルドシングス』シリーズ
ジョン・マクノートン監督、ケヴィン・ベーコン、マット・ディロン、ネーヴ・キャンベル主演による1998年の作品。レイプ犯として訴えられた教諭、被害者の女子高生、過去にレイプされたという女性、弁護士や警察官までも巻き込み、嘘と欺瞞と策略が渦巻く駆け引きが繰り返される、目まぐるしい展開にあっと驚かされる。同作品はシリーズ化されて既に4作目まで出ているが、どれもどんでん返しとエロスの連鎖で衝撃的!1作目はもちろんですが、4作目も評判が良いのです!
二転三転四転五転六転...とクドイ程に転がり続ける驚愕のストーリーは、一体何を信じたらいいんだ?と頭を抱えてしまうほどに騙されまくり、心が震えるのだ!
▼『汚れなき祈り』
『4ヶ月、3週と2日』で知られるルーマニアの映画監督クリスティアン・ムンジウによる2012年の作品。主演はコスミナ・ストラタン、クリスティーナ・フルトゥル。ルーマニアの孤児院で育った後、国を出てドイツで暮らしていた若い女性が、孤児院で一緒に育った親友に会うためにルーマニアを訪れるが、彼女は修道院の暮らしにより人間が変わっていた...。そんな中、次第に心を病んでいった女性は、修道院の人々に悪態を付き、遂には異端の者として悪魔憑きと見なされ...。
ルーマニア正教修道院で実際に起こった事件をベースとした驚愕のストーリー。しかし、メインで描かれる事件以外にも驚愕の真実が隠されているのだ!
▼『オールド・ボーイ』
色々な意味でかなりキビシイ内容の映画!鑑賞には勇気が必要!(前編)
▼ソドムの市
お馴染み最凶の地獄絵図が展開される悪夢の様な1976年の芸術映画。マルキ・ド・サドの『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』を原作とする。パゾリーニ自身が作品に込めた現代社会への批判を消し去るがごとくに展開される変態、俗悪、残酷な地獄の様な醜悪な作品集。コレを芸術と取るか、単なる悪趣味映像集と取るか...。本作の完成後、パゾリーニ監督はローマの海岸で謎の多い死を遂げており、この作品が遺作となった。
▼地獄の貴婦人
フランシス・ジロー監督、ミシェル・ピッコリ、ロミー・シュナイダー主演。フランスの実在した人物ジョルジュ・サレと、その情婦と妹による保険金目当ての連続猟奇殺人をベースとした1974年の犯罪実録映画。その凄惨すぎる殺人描写があまりにもヒドい。○○に浴槽で○○をかけて○○した後、○○○で庭に捨てる。んで途中でお食事。ああ、悪趣味満開で観るに耐えない...。本当に閲覧注意ですよ!しかし音楽は巨匠エンニオ・モリコーネだったりするのだ!
▼最後の晩餐
マルコ・フェレーリ監督、マルチェロ・マストロヤンニ、ウーゴ・トニャッティ、ミシェル・ピッコリ、フィリップ・ノワレの中年男4人が主演の1973年のフランス映画。食道楽趣味で結ばれた4人が、食欲と性欲の本能に殉じた酒池肉林の地獄の様な日々を謳歌し、最後の晩餐に向かって狂気の世界を突き進むのであった...。お話しそのものも異常ですが、何と言ってもその描写がヒドイ。美食の集まりのハズなのに、観た後には食欲減退間違いなし!
▼鬼が来た!
チアン・ウェン監督、主演、香川照之、澤田拳也、チアン・ホンポーなど出演による2002年の中国映画。カンヌでグランプリを受賞するなど、世界で絶賛されながらも、本国では共産党当局によって発禁処分を受けた。ひょんな事から中国の小さな村で保護される事となった日本兵。罵詈雑言をまくし立てる彼を、村人は困惑しながらも世話をする。しかし、彼が日本部隊に戻ると、サディストの上官の激情による村人たちへの残虐極まりない報復行為が始まる。その様子は、あまりにも非人道的。ラストも...。ちなみに、反日映画ではない。社会的メッセージや批判、芸術性やコメディ要素もある優れた作品だが、それは気休めにしかならない...。
▼悪魔のしたたり
1974年に後悔...いや、公開された史上最凶のモンドでビザールな変態ホラー映画。狂った舞台演出家が、誘拐してきた女性を相手に、夜な夜な狂気の残酷非道の限りを尽くす。殺人、洗脳、カニバリズム、拷問、ギロチン...。そして彼が目指したアートは完成するが、あまりにもバカバカしい。彼の悪事に気付いた刑事がいたが、賄賂を要求して自業自得な目に。そして演出家自身も因果応報な目に合うのだった。全く観る必要はないかもしれませんが、世界一最低な映画の一つであることは間違いない。ラストシーンはあまりにもひど過ぎる!
▼シュウシュウの季節
かの『ツインピークス』でパッカード未亡人を演じたジョアン・チェンが初監督を務めた1998年の作品。ヤン・ゲリンの小説『天浴』を映画化。1970年代の文化大革命末期、都会の少年少女に労働を学ばせようと辺境の地に送る下放政策により田舎に送られた少女が辿る数奇な運命を描く。物語前半は綺麗に健気に生きる娘とチベット人の男との爽やかな心の触れ合いを描く...までは良かったのですが、両親の元に帰るために必要な許可書を手に入れるため、自身が取った行動によって、彼女の運命は一気にどん底まで堕ちていくのだった...。このコントラストが見事すぎてあまりにもヒドイ話になっている!
旧ユーゴスラビアの映画監督って言えば、エミール・クストリッツァ(彼はサラエヴォだって!)ドゥシャン・マカヴェイエフ(彼はベオグラード)位で、セルビアは映画辺境の地だと思っていた。が、ここまでフリーダムにヒドイ所とは...。あまりにも過激な内容でに世界各国で上映の際に多くのシーンがカットされたセルビア製の変態ハードゴア・スリラー。元ポルノ男優が、謎の女から芸術的なポルノ映画への出演を打診され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。その先は口に出すのもおこがましい、キチガイ変態倒錯殺人戦慄の性行為のオンパレード。こりゃ直視できません。こんな描写を美しい映像で撮る事自体が異常でしょう!
▼ネクロマンティック2
「死」「死体」「死姦」と言えばドイツの鬼才ユルグ・ブットゲライトの『ネクロマンティック』!ってのは皆知ってる(?)。こちらはその続編!前作の主人公であった故シュマトケの死体を掘り起こしたファンの変態女が、彼を愛するあまりに屍姦の魅力に溺れ、遂には...。前作を上回る滅茶苦茶な残酷悪趣味表現のオンパレード!しかしストーリーはしっかりと..やっぱダメ!
クドい様ですが、ユルグ・ブットゲライトという人は、『ネクロマンティック』2作に挟まれた『死の王』『シュラム 死の快楽』といった作品では、人間ドラマ作家としても見事な才能を発揮してるんですから、早く真っ当な道を歩んでほしいものです